看護師の転職が初めての場合は何から始める?

看護師の転職が初めての場合は何から始める?

看護師の転職が初めてなら、最初に始めるのは求人探しではなく、希望条件とこれまでの経験を整理することです。条件が曖昧なまま応募すると、入職後に「思っていた働き方と違った」となりやすいためです。

その後は、求人を比較し、応募書類を準備して面接を受けます。基本的には、希望条件の整理→求人情報の収集→応募→面接→内定条件の確認→退職・入職準備の順番で進めると、初めてでも判断しやすくなります。

看護師の転職は何から始める?最初に希望条件を整理する

まずは、転職で変えたいことと、今の職場で続けたいことを書き出します。いきなり求人を見るより、転職の目的が明確になり、自分に合わない求人を避けやすくなります。

  • 転職したい理由
  • 希望する診療科や施設の種類
  • 日勤のみ、夜勤ありなどの勤務形態
  • 正職員、パートなどの雇用形態
  • 給与や手当などの待遇
  • 通勤時間と通勤方法
  • 休日、残業、年間休日などの勤務条件
  • 教育体制や研修の有無
  • 入職できる時期

希望条件を「必須」と「できれば」に分ける

すべての希望を満たす求人が見つかるとは限らないため、条件を優先順位で分けます。たとえば、「子どもの送迎があるため夜勤なし」は必須、「土日休み」はできれば、というように整理します。

区分 考え方
必須条件 満たされない場合は応募しない条件 夜勤なし、通勤時間、雇用形態
希望条件 満たされるとうれしい条件 給与額、希望する診療科、土日休み
妥協できる条件 他の条件がよければ調整できる条件 勤務開始時刻、賞与、通勤手段

次に、これまでの看護師経験を整理する

求人を選ぶ前に、勤務先、在職期間、担当業務、看護技術、夜勤経験などを整理します。経験を言語化しておくと、応募書類や面接で「何ができるか」を具体的に伝えられます。

  • 勤務した病院・施設の種類と在職期間
  • 診療科、病棟、外来、訪問看護などの経験
  • 受け持った患者の特徴
  • 採血、点滴、輸液管理、急変対応などの経験
  • 夜勤、リーダー業務、プリセプター経験
  • 委員会活動や後輩指導の経験
  • 転職先で生かせる強み

経験が浅い場合でも、「経験がない」だけで終わらせる必要はありません。研修を受けた内容、担当した業務、今後身につけたいことを整理しておくと、現在の状況を伝えやすくなります。

看護師求人を探すときは勤務条件を比較する

求人を見るときは、給与額だけでなく、仕事内容や勤務時間、夜勤回数、休日、教育体制を同じ項目で比較します。求人票だけでは分からない条件もあるため、応募前または面接時に確認が必要です。

確認項目 確認する内容
仕事内容 配属先、担当業務、看護方式、受け持ち人数など
勤務時間 始業・終業時刻、休憩、残業、夜勤の有無と回数
休日 休日数、固定休かシフト制か、希望休の取りやすさ
給与 基本給、手当、夜勤手当、賞与、昇給の条件
教育体制 研修、プリセプター制度、入職後の指導期間
雇用条件 雇用形態、試用期間、社会保険、退職に関する規定

「月給」と書かれていても、基本給と各種手当の内訳は職場によって異なります。夜勤手当などを含む金額の場合もあるため、給与を比較するときは内訳と支給条件まで確認してください。

求人の探し方は一つに絞らなくてよい

看護師の求人は、医療機関の採用ページ、ハローワーク、求人サイト、転職支援サービスなどから探せます。それぞれ掲載されている求人や受けられるサポートが異なるため、複数の方法を比べても問題ありません。

  • 医療機関の採用ページ:病院や施設が直接掲載している募集を確認できる
  • ハローワーク:地域の求人を探す方法の一つ
  • 求人サイト:勤務地、勤務形態、施設種別などで検索しやすい
  • 転職支援サービス:求人紹介や応募日程の調整を受けられる場合がある

転職支援サービスを利用する場合は、希望条件を最初に伝え、紹介された求人が自分の必須条件を満たしているか確認します。サービスによっては取り扱う求人や支援内容が異なるため、利用条件も確認してください。

応募前に履歴書と職務経歴書を準備する

応募先を決める前から、履歴書と職務経歴書に書く内容を整理しておくと、応募時に慌てにくくなります。職務経歴書には、勤務先の種類、経験年数、担当業務、看護技術、役割などを具体的に記載します。

志望動機は、転職理由だけでなく、応募先で生かせる経験や希望する働き方と結び付けます。たとえば「残業を減らしたい」だけではなく、「これまでの外来経験を生かし、患者さんへの説明や継続的な支援に取り組みたい」のように、応募先でできることを加えます。

現在の職場への不満を書く場合も、批判だけにならないよう注意が必要です。転職理由は、今後実現したい働き方を中心に説明すると、前向きな内容に整理できます。

面接では勤務条件を具体的に確認する

面接は自分を評価してもらう場であると同時に、職場が希望に合うかを確認する場でもあります。分からない条件を曖昧なままにせず、入職後の働き方を想像できる質問を準備します。

  • 配属先はどのように決まるか
  • 夜勤は月に何回程度あるか
  • 残業はどのような業務で発生するか
  • 入職後の研修や指導はどのように行われるか
  • 希望休や有給休暇はどのように申請するか
  • 異動や業務内容の変更はあるか
  • 給与に含まれる手当と、支給条件は何か

求人票に書かれていない条件を、求人票だけで「ない」「不要」と判断してはいけません。記載がない項目は、面接や採用担当者とのやり取りで確認します。

退職の準備は内定条件を確認してから進める

現在の職場を退職するタイミングは、内定後に労働条件を確認してから決めるのが基本です。給与、勤務時間、配属先、入職日などを書面で確認し、納得できる条件かを判断してから、現在の職場へ退職の意向を伝えます。

  1. 応募先から提示された労働条件を確認する
  2. 入職日や現在の職場の退職時期を調整する
  3. 就業規則や雇用契約書で退職に関する手続きを確認する
  4. 直属の上司へ退職の意向を伝える
  5. 引き継ぎや有給休暇の取得を調整する
  6. 入職に必要な書類や手続きを進める

退職を伝える時期や手続きは、雇用契約や職場の規定によって異なります。転職先の入職日を先に決めてしまうと調整が難しくなることがあるため、現在の職場の規定と転職先の希望日を照らし合わせて決めてください。

初めての転職で避けたい進め方

初めての転職では、次のような進め方を避けると失敗を防ぎやすくなります。

  • 給与だけを見て応募する
  • 転職理由を整理しないまま応募する
  • 求人票に書かれていない条件を自分に都合よく解釈する
  • 複数の職場を比較せずに決める
  • 内定条件を確認する前に退職を決める
  • 面接で質問せず、疑問を残したまま入職する

特に、同じ「病院」「クリニック」「訪問看護」という名称でも、業務内容や勤務体制は職場によって異なります。施設の種類だけで判断せず、実際の仕事内容と勤務条件を確認してください。

看護師の転職で最初にやること

看護師の転職が初めてなら、最初に紙やメモへ転職理由、必須条件、希望条件、これまでの経験を書き出してください。その内容をもとに求人を比較し、仕事内容や勤務条件を確認してから応募します。

転職の順番は、希望条件の整理、経験の棚卸し、求人比較、応募・面接、内定条件の確認、退職・入職準備です。条件が分からない求人は推測で決めず、採用担当者に確認してから判断することが大切です。